
浜松市天竜区の中学校から「生き方」をテーマに講演依頼があった。
「生き方」のすべを知っているわけではないが、自分の生きた道は話すことができるのでお引き受けした。
小中学校で話をさせてもらうとき、最初に両親の戦争体験から始める。
焦土と化した浜松中心市街地の被災状況や、B29が飛来して、母が動員で働いていた軍需工場に爆弾がバラバラ落ちる中を逃げまどう様子を、まるで母が乗り移ったかのように話をする。
するとぐっと子供たちの気持ちを引き寄せ、掴むことができる。
それから本題に入る。
子供たちの集中力は、せいぜい30分なのでそのころにワークショップをする。
8人×8グループに分かれ、自分の長所や夢中になれることを付箋紙に書き出す。
次に友達の長所を書き出す。
その時たとえば「○○さんの笑顔はいいね」と声にだして書く。
やがて子供たちのいきいきとした笑顔が増えてくる。